8月のオカリナ
7月が終わったとたんに梅雨が明け、暑い日が続いています。
コロナウィルスの影響で、熱くてもマスクをつけなければいけないので大変です。
マスクを付けることによって、酸欠によるだるさや、熱中症を引き起こす原因にもなりますので、人のいないところでははずしてゆったり呼吸をするのが良いのだそうです。
さて、コロナウィルスの感染者が増えており、その対策のため、8月末まで楽器演奏、コーラス等の利用で公民館が使えなくなりました。
そのため、オカリナサークルは練習中止です。
せっかく10月1日のとある勉強会での訪問演奏依頼に向けて練習を頑張ろうとしていたところでしたので、残念です。
けれど、川西の市長さんも市民のみなさんの安全のため精一杯頑張っておられるようですので、おとなしく従います。
プライベートもお仕事もコロナに振り回される日々ですが、頑張って乗り切ります。
昨日は広島への原爆投下から75年、テレビで小学生の男女二人がスピーチするのを見ましたが、子どもたちの純粋な言葉が心に染みてきます。
私は戦争を経験していませんが、テレビなどでその様子を見ると、よくこの酷い状況から立ち上がってきたものだと感心します。
当時と重ね合わせた場合、今のコロナの状況はまだ平和で安心な状況なのだと思えてしまいます。
ある介護施設で旅愁を演奏したとき、涙されたご高齢のご婦人がおられました。
ご婦人がまだ小さい少女だった頃、いとこの当時学生だったお兄さんが家に来て、これまでおばさん(ご婦人のお母さま)に良くしてもらったからとお礼に旅愁を歌ってくれたそうです。
その次の日、その青年は特攻隊に入るべく旅立っていき、それがお兄さんとの最後だったそうです。
その時の歌声が今でも忘れられず、時々思い出すそうです。
オカリナの音色を聞いて胸に響き、涙が溢れたようでした。
それまでは私は旅愁を秋の曲としか思っていませんでしたが、そのお話を聞いてから、私も旅愁が好きになり、演奏するたびにその青年の事を思い出すのです。
私達のしらないところで、多くの人が痛みに耐えて歳を重ねて来られているのですね。
明後日9日は長崎への原爆投下75年。
15日は終戦75年。
これからも当時の様子を一生懸命に伝えようとしてくださっている人生の先輩方に耳を傾けて、その思いを少しでも共有していきたいと思います。
0コメント